TOPICS (ニューズ・レター)


会員の声
 被害者の声を上げることの大切さ   神原郁子(2010.12.10)
 私たち親子4人の幸せな家族を壊されたのは37年前のことです。子供達を保育所に送り届け、夫婦ふたり肩を並べての通勤中の出来事でした。背後から来た面識のない男に突然、夫が左足大腿部を刺されたのです。病院でその二日後、夫は帰らぬ人となりました。

 当時私は29歳、長男5歳、長女4歳の時でした。そしてこの事件は僅か7年で時効になりました。苦しんでいる被害者のことなどおかまいなしで、たった二字の時効という言葉だけで片付けられ、どれだけ悔しい思いをし、苦しめられたことでしょう。

 何の手掛かりもなく、悶々としている時に同志社大学の大谷実先生が被害者支援を唱えておられたのを知り、藁をも掴む思いで参加しました。ここでいろいろな被害者にお会いし、一人息子を失った一瀬さんにも出会いました。

一瀬さんは泣き寝入りしないで皆で犯罪をなくしましょう、被害者に国家補償をと訴えており、一人で悩んでいた私は目から鱗でした。道半ばで一瀬さんは亡くなりましたが、私たち被害者の運動で犯給法は実現しました。

しかし遡及せずに私たちには何の補償もなくそれぞれ生きるための生活がかかっており、運動はそこでストップしたままでした。

 あすの会が引き続き声をあげて被害者の権利を一つずつクリアしてくれています。私のどうしても納得できなかった“時効の撤廃”も実現できました。被害者の運動は被害者が声をあげなければ改善されないことを実感しました。

犯罪をなくす運動もますます重要になっています。今取り組んでいる人形劇やパネル展、学校等への講演などを発展させて、人生を狂わされる人を一人でもなくす為に力を合わせて頑張りましょう。
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