VOICE -1- (ニューズ・レター)


波紋を広げましょう
幹事  林 良平 (2003.5.1)
 

私は事件にあうまで、日本の裁判は被害者と加害者が対等に主張し、判決が下されるものだと信じこんでいました。

 あすの会では、今年2月1日東京・新宿駅西口駅前を皮切りに、岡山・大阪・熊本・兵庫・福岡・京都・滋賀・福岡・奈良・千葉・宮崎・埼玉・名古屋・神奈川・栃木と街頭署名活動を全国展開中です。2月の土日は全国的に雨にたたられ、3月は寒波で小雪のぱらつく中、4月は桜前線。日本の四季と共の街頭活動。皆様の近くで行う時は連絡いたしますので勇気を出してご参加下さい。

  桜の季節、長男が高校進学しました。事件は小学1年の時でしたから、もう少しで親としての責任も終わる安堵感が・・・。

 そんな中、大阪・堺市の病院で暴力団員が、医師に重症を負わせ、女性看護師をピストルで射殺するという痛ましいニュースが報じられました。私の家庭の事件と同じ構図で他人事とは思えず記事に釘付けになりました。それによれば、母子家庭で2人の子供さんがいて、長女は高校進学が決まり希望を胸に未来を描いていたと・・・。夢から一転の絶望・・・。

 犯罪が家庭にどれほどの暗転をもたらすかを身をもって体験させられた私は、まだまだ親に甘えたい、親の助けが必要な年頃の2人のこれからが案じられて仕方がありません。この国に、この子らの毎日と将来を預かってくれる救済システムはあるのでしょうか。犯罪被害者の法的権利確立と被害救済システムの確立は私達にとって両輪です。必要欠くべからざるもの。本来この解決は社会が・国全体が国民ひとりひとりの権利の問題として、被害者側からの問題提起以前に考えねばならないはず。

 ヨーロッパ調査報告書P78、「刑事司法に最も関心を抱く国民たる被害者の信頼無くして、国民一般の信頼などあり得ない」との認識で、社会全体の問題として犯罪被害者の権利と救済制度を確立したドイツ・フランス。それに引き換えわが国では、最高裁判決で「刑事司法は公の秩序維持のためにあり、犯罪被害者の利益の為にあるのではない」と、犯罪被害者を刑事手続きから排除したままの状態。どうにかしたい!

 署名を友人にお願いし始めてから、「被害者のお前がやることではなくて、自分たちがやるべき事だ」と応援してくれています。まさに「隗より始めよ」です。「被害者の声」という波紋を日本全体に広げるには身近な人の理解から。被害者がこんな活動をせねばならない不遇を嘆くより、よりよき明日の為に、声すらあげられない人の為に・・・。

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