第57回 関西集会  2006.1.8
参加人数
参加者29人(会員20人)

内 容
・岡山刑務所見学報告(LA級で殺人関係が80%)
報道関係の取材がOKで刑務所の現状などを初めて知ったマスコミが多かった。長期の刑期のため技術習得が可能で、生産性が高い刑務作業という特徴との報告がありました。

・マスコミ司会による実名・匿名報道の検討
報道被害について被害者がされたくない報道の一つとして、民事訴訟での金額の報道が挙げられました。 「被害者は真実を知りたい為の民事訴訟なのに、金が目的と世間に誤解される。また、その金額を受け取ったと社会に広まる。

そういった事を無くす為 、マスコミは提訴に至る理由、状況を社会に伝える意義を考える必要があり!」との被害者側の意見に対し、「金額を強調する事はないが、民事訴訟は損害賠償であるから賠償決定がされる。従って、金額を伏せれば真実を伝えられなくなる。」と、あるマスコミの方が回答。

この答えには私もなるほどなっと思いました。要するに、金額を見出しにするのではなく、なぜ、その裁判を起こす事になったのかが一番大切な事なのだから、その事を見出しに社会に訴えてもらい、金額は後から付いてくるもので良いと私は思います。

質疑応答はアッと言う間に時間が経ち、結局、実名・匿名報道、またマスコミの自主規制について明確な答えは出ませんでした。

しかし、マスコミの方が言った「記者が被害者ときちんと向き合う事」、被害者が言った「被害者の人権を無視した取材がされて来た」という事を念頭においてもらい、これからもマスコミとの意見交換会を続けたいと思う今回の集会でした。
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