おかしいと思いませんか  (ニューズ・レター)


公判の当日中止
(2003.8.20)

こんな事がありました。
犯罪被害(金銭強奪を目的に瀕死の重傷を負わされました)に遭われたご当人とそのお身内の方が毎回欠かさず傍聴に行き、公判の行方を見続けてきました。公判の当日に出向いてみると公判予定が掲載されていないのです。中止でした。
裁判所の事務所に問い合わせると、理由は裁判官の体調不良のためで、約1ヶ月前にその旨の通知を検察庁に提出してあり、関係者には検察庁から連絡が伝わっているという事でした。被害者以外の関係者は皆知っていたということです。以前にも同様のことがあり、その折りに検事さんに変更の際にはご連絡をとお願いしたにもかかわらず、同じ事が繰り返されました。
このような当日中止を知らされるというお話は、他の被害者の方々からもたびたび耳にします。

犯罪被害者が傍聴をするということはたやすいことではありません。
特に被害者ご自身にとっては、大変な恐怖心を伴うことは想像に難くありません。
また中には、犯人と同じ空気を吸うのすらイヤだとおっしゃる方もいます。
しかし、真実を知りたいという心から突き上げてくるような思いと、結果をしっかり見極めたいと思う当然の欲求を支えに、勇気をもって乗り越えられるのです。そして時間的にも経済的にもやりくりし、精神的苦痛を伴って傍聴席につかれるのです。

なぜでしょうか。それは、当事者だからです。ところが現在の刑事司法では、犯罪の最大の利害関係人であり、事件の当事者である被害者が部外者なのです。一般傍聴人と同様に中止の連絡すらこないのは、おかしいと思いませんか。

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