平成18年11月1日 当時64歳の夫が少年に強盗殺人されてからというもの、怒りと悔しさで泣きくらしていました。ある記者から「あすの会」のことを知らされ入会の申し込みをしました。
平成19年7月に入会の通知をいただき、悲しい思いをしているのは自分だけではないと思えるようになり精神的に少しは楽になりました。岡村代表幹事よりお電話をいただいた時は、判決前の不安定な心境でしたから、大きな安心をいただきました。一審判決は無期懲役でしたがその後、被告は控訴しました。
先日、昨年の第8回大会「少年法を考える」の様子を伝えるニューズ・レター31号を送付いただきました。私と同じ体験をされた方々の報告に体が熱くなりました。夫は新聞配達中、見ず知らずの少年に突然おそわれ頭部、顔面を蹴り上げられ倒れたところをさらに踏みつけられほほ骨は粉砕骨折し原型をとどめないほど無残な姿でした。
少年は少林寺拳法を習ったことがあり回し蹴りが得意でした。小学生のころから暴行、恐喝・わいせつ行為などで児童自立支援施設に収容され、その後も事件を起こしては中等少年院送致処分を受けていたそうです。何の落ち度もない夫を殺した被告を死刑にしたい気持ちでいっぱいです。
このような思いでいる被害者の心情を察することなく「死刑反対」運動をしている方々には、死刑囚がどれだけひどいことをしたのかと言うことを考えていただきたいと思います。ご自分のご家族が被害者になっても「死刑反対」と言えますか。
いくら未成年とは言え、殺人の場合は実名、顔写真を公表してもよいと思います。少年法で守れば守るほど付け上がる少年もいます。
国の制度や決まりには実際の事件とかみ合わないものがあることを事件に遭ってわかりました。犯罪被害者の権利と被害回復のためにあすの会の皆様が奔走してくださっていることに感謝します。
やがて犯罪被害者遺族が歯ぎしりすることがない社会になるように私たちができることをしなければと思います。
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