私は、指導教授の伊藤冨士江先生を通じて、約3年前にあすの会の活動を知りました。
その後、ボランティアとして会に関わる中で、犯罪被害の問題を学ぶとともに、会員の皆様の前向きな姿に心を動かされてきました。
犯罪被害と皆様の活動についてより深く理解したいと思い、一昨年、関東集会でインタビュー調査をご依頼し、12名の皆様から貴重なお話をうかがいました。
その結果を「日本における犯罪被害者遺族の被害者運動参加(Participation in the Crime Victims’ Movement by Family Members of Homicide and Manslaughter Victims in Japan)」というテーマで、本年、世界被害者学会の学生英語論文コンクールに応募したところ、おかげさまで1位の賞をいただくことができました。
論文では、これまで研究されることの少なかった被害者運動への参加過程に着目し、ご遺族の皆様の語りをもとに、事件にまつわる思いと、運動への参加動機、その過程を調査・分析しました。
このような研究が評価されたことで、あらためてあすの会の皆様の声がもつパワーを実感しました。今後も、犯罪被害の問題を多くの人々に理解してもらえるよう、研究に励みたいと思っております。
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