まあ〜るくて、あったかくて、まるで何か大切な物を大事そうに包み込んでいる両手。
私たちの会のシンボルマークが決まりました。
描いてくださったのは、
週間朝日の「ブラックアングル」で皆様よくご存知の 山藤章二氏です。
実は、氏はこ二種描いてくださいました。そして、添え書きに「お手紙拝見しました。心の底からのお怒りや無念にかけるべき言葉が浮かびませんので、ロゴマークを描かせて頂くことで気持ちを表しました。掌の中に“天輪”を入れることで被害にあわれた方を象徴したのですが、必ずしも命を落とされた方ばかりではないことに気付き、それを外したものと両案お送りします。どうぞご自由に判断なさってお使いください。」とまでお気遣いいただきました。
氏は、個別の依頼には決して応じる事をなさらない、作品に全てを傾注される高潔の人です。そういう方に、ここまで丁寧なお心遭いを頂いて、私はただただ涙・涙・涙で、この感謝をどう表現してよいのか、その術がありません。たぶん、全国にたくさんおられる声を出すことすらできない、悲惨な状況の犯罪被害者の方々のぶんまで、この会の活動で代弁し続ける事が、氏のお心遣いにたいする御礼になるのではないかと思い始めています。
山藤氏は、昭和49年から朝日新聞の似顔絵も担当されてます。「山藤章二の顛事典」朝日文庫1300円に、「似顔絵に手を加えた。この手というやつはなかなか雄弁で、ちょっと添えただけでモデルの人間性を引き出してくれた。」と書いておられます。「22年間で1300人描いた」とも。ですから5年前の出版の本ですが、今ですと27年間、手を描く事の工夫をし続けておられる事に成ります。
決して人に真似ることのできない私たちのシンボルマーク。大事にしてゆかなければならないと思います。氏のお心遣いと共に。そして、氏の添え書きにもあるように、“天輪”のない方に自然と決まりました。なぜ山藤氏がこの会のマークを?という疑問については、山藤氏と私との関係になるのですが、紙面が足りないのでいつの日にかまた・・・今はただ、山藤章二氏と奥様に感謝!!
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