第31回 関東集会  2004.6.19
参加人数
参加者 35名(会員18名)

内 容
前半、会員のみの話し合い。その後、東京弁護士会所属の中村 勉弁護士よりお話を伺いました。被害者の権利について、今までとは違った視点での問題点をご指摘いただきました。

検察官としてのご経験をお持ちであり、さらにイギリス等の海外で学ばれた中村弁護士のお話は興味深く、参加された学生さんから「是非大学で講義していただきたい」との声が上がったほどでした。

 日本の裁判制度の中では検察官はあくまでも公益の代表者として社会秩序のためのものであり、被害者の代理人にはなり得ないこと、本来人間の基本的権利である訴追権が今の日本では認められていないことなど、又こうした矛盾点について、歴史的な背景や諸外国の状況と比較しながら、分かりやすくお話いただきました。

犯罪被害者基本法が制定されようとしているこの時期、裁判制度を根幹から見据えながら、あらためて私たちに出来ることを考えなくてはと感じました。
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