VOICE (ニューズ・レター)


司法制度見直しのための署名活動に参加して
幹事  内村 和代 (2003.8.20)
 

私の夫が自宅に侵入した何者かに襲われ命を落としてから、6年以上が過ぎました。犯人は未だに捕まっていません。 捜査状況の改善を求めて、先日所轄の警察に赴き告訴状を手渡しましたが、そのとき捜査らしい捜査はもう行われていないという実情を、目の当たりにしました。

 事件が未解決のままつらい思いをしている被害者が数多くいることを警察は真摯に受け止め、一日も早く犯人を捕まえていただきたいと思います。 もちろん犯人が捕まったからといって、犯罪被害者の抱えている問題が解決するわけではありません。

日本の裁判所では犯人を社会秩序の維持のために処罰するだけで、
被害者の立場や心情が省みられることはないのです。裁判所の柵の向こう側のやりとりを、被害者は「傍聴」することしかできません。こんなおかしなことがあるでしょうか。

 こうした司法制度の見直しを訴えるために昨年12月から署名協力のお願いを始め、今年2月からは新宿駅西口を皮切りに、全国21ヶ所、延べ25日間で街頭署名活動が実施されました。

 私も12ヶ所で、犯罪被害者の置かれている立場と署名への協力を訴えてきました。幸いにもマスコミに取り上げられ、多くの励ましとともに署名をいただきました。
ホテルでラジオのニュースを聞き、新宿の街頭署名に駆けつけてくれたのは、北海道から上京した受験生でした。

大阪で出会った若者は親類を犯罪で亡くし、「裁判で犯人は傷害致死罪だった。公正な裁判のために頑張ってください」という言葉とともに署名をしてくれました。 名古屋で署名に協力していただいた方の「明日は我が身かもしれません。ヨーロッパに比べ20年以上遅れている制度を変えたいですね」という励ましの言葉は忘れられません。 仙台では犯罪被害者の方が署名活動に来てくれて、後日「皆さんとの触れ合いを通じてパワーをもらいました」という手紙をいただきました。

このほかにも数多くの方にご協力をいただき感謝しております。
集まった署名の数は39万人以上にのぼります。

7月上旬、岡村代表幹事は小泉首相を訪ね犯罪被害者の現状を訴え、森山法相には司法制度改革の訴えとともに署名を手渡しました。首相と法相が示してくれた理解は、被害者にとって心強いものだと思います。もちろん署名活動は引き続き行われます。全国各地で皆さんの熱意に手ごたえを感じつつ、今後も力を合わせて訴えを続けていく必要性を感じています。

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