代表幹事挨拶・ご来賓からのご祝辞の概要 |
代表幹事 岡 村 勲
会の発足から今日に至るまでの活動経過およびこれからの抱負が語られ、ヨーロッパ調査の折々に耳にした『被害者を証拠品にしてはいけない』という言葉に意を強くした、日本の司法制度についても早急に改めなければいけない、と固い決意を込めて訴えました。
日本弁護士連合会会長 本 林 徹 氏
現在、日本弁護士連合会は、犯罪被害者に対する総合的な支援に関する提言・発表を目指し、犯罪被害者支援委員会を中心に以下の3点が検討されていると述べられました。
- 犯罪被害者の救済・支援を目的とする犯罪被害者基本法への立法活動
- 国費による被害者支援弁護士制度の新設
- 被害者参加の問題には、刑事訴訟への参加および修復的司法といわれる和解・対話という2つの参加方法
さらに、「わが国の刑事司法が、公の秩序維持という観点そのためだけにあっては絶対ならない。深刻な被害を被って苦しんでいる被害者の方々の権利保護というものが、十分に同時になされなければいけないと考えている。」と語られました。そして、犯罪被害者の権利確立を目指す当会とともに歩むという力強いお言葉を、日本弁護士連合会の決意として結んでいただきました。 2003年度秋の人権擁護大会(日弁連主宰)において、シンポジウムのテーマとして「被害者の刑事司法への参加」を予定しておられるとのご報告もされました。
全国犯罪被害者の会を支援するフォーラム代表 高 橋 宏 氏
フォーラムメンバーのご紹介後、当会の運動を日本人の正義に訴える正しい運動と評価してくださり、「この運動の完結こそが、わが国の正義、公平の確立となり、現在日本の閉塞感に大きな希望を与えるものだ。」と述べられ、力強い支援の約束をしてくださいました。
東京都知事 石 原 慎太郎 氏 メッセージ
全国犯罪被害者の会第四回シンポジウムの開催を、心からお慶び申し上げます。 加害者の人権が過剰に守られていることに対比して、被害者やご親族の人権はほとんどないがしろにされ、悲惨な状況に置かれています。
被害者と加害者の立場が倒錯していることは、社会的にも不平等なことであり、その是正は、犯罪被害者という限られた人達の立場を守るためだけではなく、国家社会の健全な維持のために不可欠な良識の育成と発展のために重要なことです。
現在、被害者やご親族の精神的な支援活動や被害の回復や軽減を図るため、全国の被害者支援センターや被害者相談室が活動していますが、このシンポジウムが、大きな歪みを生じてきている日本の社会を正常化し、健全な発展を導いていく道標となることを念願しています。
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