署名提出後、小泉首相と森山法相から犯罪被害者対策について前向きな発言がありました。
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平成15年8月1日(金) |
「閣議後の記者会見における森山法務大臣の発言要旨」
犯罪被害者やそのご家族の苦痛、悲嘆、怒り等を真摯に受け止め、その立場に配慮し、保護・支援を図ることを目的に、刑事司法の手続きの抜本的な見直しを法務局に指示しました。法務省においては、平成12年のいわゆる犯罪被害者保護二法などの法整備のほか、被害者通知制度などの運用上の措置も、順次講じております。
さらに近時、犯罪被害者やそのご家族の方から、刑事裁判への積極的な関与等について、具体的な法整備を行うべきであるとの要望も寄せられています。そこでこの度、法務省は9月に法務総合研究所を中心として有識者による研究会(*1)を設置します。今後、その調査検討の結果等を踏まえ、被害者の方々の保護・支援に資する必要な施策の実現に努めてまいりたいと考えています。
(*1)研究会では、当会が実現を目指している下記のことが、検討内容に含まれています。
- 犯罪被害者の訴訟参加
- 附帯私訴
- 公費による被害者弁護士制度
犯罪被害者対策の充実については、自民党の司法制度調査会(会長 保岡興治氏)も近くプロジェクトチームを設置する予定です。
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平成15年7月23日(金) |
「 党首討論会における小泉総理大臣の発言 」
−民主党菅直人党首に昨今の凶悪犯罪の現状についての考えを問われた折りに−
私も先日、犯罪被害者の代表の方々とお会いしました。その際に、被害者の家族の方々は、「今あまりにも被害者の立場というものが軽視されているのではないか」と、「加害者の人権も結構ですが、被害者の人権というものも十分に配慮してください」というようなお話を伺いました。捜査状況が全く被害者の兄弟、家族、親にも知らされていない、裁判にも立ち合わせてくれないと。
これは一体どうなのですかと、非常に憤慨の気持ちを受けました。もっともな点もずいぶんあるなと、思いました。加害者の人権もそれは当然十分配慮しなくてはなりませんが、同時に被害者の立場というもの、人権というものも十分に配慮して、少しでも今のような憂うべき状況を改善するように、これは党派を越えて考えなければいけない問題だと思っております。
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