あすの会の顧問である諸澤英道先生からメールが届きました。
それによりますと、世界被害者学会事務局のあるオタワ大学(カナダ)で、日本の被害者問題の進展について、1999年以降の動向をあすの会を軸にして講演したところ大変な反響で、被害者対策が遅れている国々に対し、岡村先生から直接、日本での戦略について語って欲しいという強い要望があったそうです。
被害者問題の先進国であるドイツやフランスで、実際に被害者問題が取り上げられることになったのは30年くらい前のことです。その後、訴訟参加制度や附帯私訴制度などが成熟し、確立するまで20年〜30年という年月がかかりました。
ところが、我が国では、あすの会が活動を始めてからたったの5年で犯罪被害者等基本法が制定され、今年の12月下旬には、訴訟参加や附帯私訴についてある程度の方向性が書かれた犯罪被害者等基本計画案骨子が閣議決定される予定です。
こんなに早く被害者問題が進展していることに世界の人が驚いているというのです。
ところで、各回の基本計画検討会が終了すると、2回に1回、自民党の国会議員が出席して基本計画検討会のメンバーに対するヒヤリングがあります。
11月15日の自民党ヒヤリングには私が出席させて頂き、日本の動きが世界の注目を集めているというお話をさせて頂きました。そうしましたところ、自民党や政府関係者から大きな反響があり、ヒヤリング終了後、南野・前法務大臣から、「大変に良いことを聞かされました」とお礼まで言われてしまいました。
犯罪被害者等基本法は、世界でも類を見ない程、良くできた法律ですが、これも約56万の署名や各自治体の決議があったからこそ実現したものです。
あすの会の活動が大きく実を結びつつあるのではないでしょうか。
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